こんにちは。おとっちです
「経験にお金を使う」
ミニマリスト界隈でおなじみの「経験にお金を使う」論
最近、ミニマリストしぶさん、プロ無職るってぃさんの
動画やブログを読んで思い出したあの名作と「経験」について語る。
わかりみが深い
夜と霧
私が「経験にお金を使う」ことで思い出したのは
言わずと知れた不朽の名作
〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。
人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。
人間とは、ガス室を発明した存在だ。
しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉
「夜と霧」新版 ヴィクトール・E・フランクル 池田香代子 訳
この本は、ヴィクトール・E・フランクルという心理学者がナチスドイツの強制収容所に収容された体験を記した本。
まだ読んでない人は読むべき1冊。
「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」
「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」わたしたちが過去の充実した生活のなか、豊かな経験のなかで実現し、心の宝物としていることは、なにもだれも奪えないのだ。
「夜と霧」新版 ヴィクトール・E・フランクル 池田香代子 訳
これは私の好きな言葉で、「夜と霧」でフランクルが詩人の言葉を引用したもの。
収容生活の中で、フランクルが仲間たちに現在・未来・過去について語った際に言った言葉で、引用元の詩人というのは誰なのかはわからない。フランクルはニーチェの言葉をよく引用しているが、これもそうなのだろうか…?
この言葉を語る前に、フランクルは、過去のことを「わたしたちの暗い日々を今なお照らしてくれる過去からの光」と言っている。
「過去からの光」というと詩的だが、いわゆる「良い思い出」に生かされる経験は誰にでもあると思う。
例えば私は、看護学生時代が良い思い出にあたる。
実習は辛く、同級生で退学する子や実習に落ちた子もいた。しかし何とか耐え、国家試験は同級生の女子の中で1位の成績で卒業し、看護師になることができた。皆勤賞も嬉しかった。
新卒の頃は、仕事が辛く、自己嫌悪に苛まれることもあった。
だが、学生時代の知識の積み重ねが、メンタルを支え、実習で患者や家族にもらった言葉や表情一つ一つが、患者への接し方に繋がり、新卒をやり遂げられた。
「良い思い出」は直接的な力にはならずとも、頭の中にずっと残り、いざという時に助けてくれる。
だから「良い思い出」は多い方が良いし、多すぎて困ることもない。
経験は買えない
経験は奪えない代わりに買えないし、貰うことはできない。
誰かにプレゼントしてもらった経験は、「過去からの光」には絶対ならない。
●「モノ」は物の域を出ない
2019年SSコレクションは秋がくれば、古いものになるし、新品の服は一度着たら中古。形あるものは壊れるし、盗まれる可能性もある。
ナチスドイツの収容所で食べ物以外の「物」を思い出して耐えるのは難しいと思う。まず、どんなにお気に入りの物があっても収容所には持って入れないし、人は手ぶらで死ぬ。
どんなに物を沢山持っていても、価値のあるものを持っていても、
物である以上、価値は変動し、物が心を満たすことはない。
●経験の価値ははかれない
同じ看護学生でも誰1人として私と同じ経験をした人はいない。経験を覗くことはできないし、どっちの経験が良いか悪いか、価値があるかと決めることはできない。
例えば、私が1人でフィンランドにいった経験だって、旅行好きなフィンランド人がやってたら日常かもしれない。マイケルジャクソンのムーンウォークも、初めに成功した時の1回と何回も成功した後の1回では価値が同じではないと思
う。だから人の経験談を聞くのではなく、自分で行動することが必要。
お金と時間を使うなら、「物より経験」論に私も乗っかろう
おとっち
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